歯磨きの新常識
丁寧に歯磨きを頑張る人
が多い日本人。
でもちょっとまった!
丁寧と予防はイコール
ではないんです。
歯磨きの新常識で
本当の予防を始めましょう。
新常識歯磨きの目的は
「細菌除去」
除去できてないと…
3日で分厚い層に!
ほとんどの日本人が、毎日歯を磨いています。なかには1日3回という人も。
みんな、むし歯や歯周病になりたくないのです。
でも実際は、むし歯ができたり歯ぐきが腫れたりしてしまう……。
そこで知っておきたいのが、歯磨きの本来の目的です。
歯磨きというと誰もが「食べかすをしっかり落とすため」と考えがちですが、実はちょっと違います。
正しくは、「細菌を取り除くため」!
口の中には数えきれないほどの細菌が住んでいて、耳かき一杯程度のプラーク(歯につく白いカス)にはなんと1,000億個もいるのだとか!
しかもこの細菌、“繁殖力”も抜群。きちんと取り除かずに放置すると、ものすごい速さで繁殖していくのです。そしてこれが、むし歯や歯周病の原因に!
新常識歯ブラシは
「補助道具」
歯ブラシ1本では…
4割の細菌が残ってしまう
歯磨き好きの日本人は、歯ブラシ選びにもこだわります。かたいのがいい、やわらかいのが好き、毛先が細くカットされているものが一番、柄の色がかわいいものを選びたい……など。
でも実は、どんなにいい歯ブラシを選んでも、それ一本ではたった6割しか細菌を落とすことができません。
一方、80歳で25本の歯が残っているスウェーデン人はどうでしょうか。
スウェーデン人は、様々な道具を使い分けます。こまかな場所の細菌をワンタフトブラシ(先がペンのように細いタイプの歯ブラシ)を使って落としたり、歯と歯の間の細菌をデンタルフロスで取り除いたり。普通の歯ブラシはというと、最後にザっと仕上げるときだけ! 「補助道具」の扱いです。
新常識細菌のすみかを
突き止めるのが鍵
あなたの細菌は…
見えないところに潜んでる!
部屋の中で、ほこりがたまりやすいのはどこでしょう。
壁際や家具の下、棚の上……。普段生活しているときには“見えないところ”に、いつの間にかたまっているもの。
むし歯や歯周病の細菌も似ています。
歯と歯の間や奥歯の後ろ側、歯と歯が重なり合っている部分など。歯ブラシの当たらない“見えないところ”にこそ、細菌は潜んでいるのです。
細菌がたまりやすい場所=むし歯や歯周病になりやすい場所! その場所は一人ひとり違うのですが、予防の国スウェーデンでは「リスク部位」といって誰もが特別注意を払います。
逆にいえば、リスク部位の細菌さえ取り除いていれば、むし歯や歯周病にならずに済むということ。自分のリスク部位を知ることが、健康の第一歩なのです。
あなたの「リスク部位」はどこだと思いますか?
新常識セルフチェックで
細菌の性質が見える
1番要注意なのは…
ずっとそこに残ってる細菌!
歯医者さんで、歯を赤く染めたことがありますか? よく「これで磨けていないところがわかります」と言われますが、染め出されているのはズバリ「細菌」! 細菌は歯と同じで白っぽいため、肉眼でくっきり見えるようにするのです。
なかには、長くそこについている細菌と、細菌ついたばかりの細菌を赤と青の2色で染め分けられるものもあります。
そしてその染色液はドラッグストアなどでも購入が可能。ぜひ、どこに残っているのかセルフチェックしてみてください。
自己流の歯磨きをずっとしてきた人も、歯ブラシ1本で磨いている人も、歯磨きには自信がある人も。意外なところに細菌がたまっていてびっくりするかもしれません。